今回は実際にレッスンを受講してみた感想と発音音声のBefore/Afterをお示しします。
英語の発音練習法について扱った記事の後半です。記事を書いている現在、前回記事でご紹介したドクター・D・イングリッシュの発音トレーニング16/20回の受講が終了した状況です。
今回は、16回受講してみての感想(良かった点や悪かった点)についてご紹介しつつ、実際に受講前と受講後で発音にどの様な変化があったのかをお示しできればと思います。但し、私の発音はまだまだで全然大したことなく、正直人様に聞かせるには聞き苦しくかつとても恥ずかしいのですが、今後も継続して練習するための自身のリマインダーとしてアップします。
なお、記事を書いている時点では、私はTOEIC895点、英検準1級、IELTSでOA7.0(Speakingで7.0)で、半年くらいイギリスの大学院に留学していましたが、それでも発音ってこんなもんなんだなと思っていただければ幸いです。(YouTubeで動画を紹介されている様な上手な方もたくさんいらっしゃいますが、そこまでいかなくてもちゃんと聞き取って貰えて意思疎通が出来る状態を目指せば何とかなるのです。)
【目次】
英語の発音 – 後編
1.ドクター・D・イングリッシュの担当トレーナー
2.ドクター・D・イングリッシュを受講してみて良かった点・悪かった点
3.発音のBefore/After
◆前回記事を読む!
英語の発音 – 前編
1.英語の発音を勉強し始めたきっかけ
2.英語発音の学習方法(ドクター・D・イングリッシュとの出会い)
3.ドクター・D・イングリッシュの学習内容
英語の発音 – 番外編
1.20回を受講してみた結果
2.20回の受講を完了してみての感想
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1.ドクター・D・イングリッシュの担当トレーナー
ドクター・Dでは発音トレーナーが大きくマスター、シニア、認定トレーナーと3つのランクに分かれています。指導実績等に依って分かれている様で、受講料金も認定トレーナーから順に上がっていきます。しかし、指導実績の豊富なトレーナーは当然人気もあるようで、私が受講したタイミングではシニアトレーナー以上は受講迄全員約2か月待ちという状況でした。(トレーナーの詳細はドクター・DのHPから確認出来ます。各トレーナーの実績や紹介動画なども掲載されているのでご興味のある方は是非ご確認してみて下さい。)
私はシータ晶子先生という方を最終的にトレーナーに選んだのですが、実は結構ラッキーでした。というのも、晶子先生は今年の5月から、認定トレーナーからマスタートレーナーに昇格することが予定されていたのですが、その前に受講を開始した生徒は認定トレーナーの料金で(コマ数を消化するまでは)5月以降も受講することが出来たからです。
晶子先生は帰国子女でも、英語圏に長期で留学していた経験もありませんが、英語の発音がとてもきれいですし、発音指導についてもとても適格な方です。プロシンガーだそうで、そのこともあってかめちゃくちゃ耳が良いです。(先生が昔住んでいた所が実家の近くだったりもして、雑談にも花が咲きました笑。)普段とても優しく、良い所をたくさん褒めて下さるのですが、発音が間違っているときは、出来る迄は本当に何度もリピートさせられます。自宅で受講している際に、同じ部屋にいる妻が、練習文中に出てくる「fast food」(foodにアクセントがくるので前のfastは曖昧母音のə)と「fast」単独(front vowelのæ)でのfastの発音の違いを、私が上手く言えずに該当箇所を20回位ひたすらリピートしているのを見て笑っていました。しかし、それくらい細かな音の違いも聞き逃さずに指摘してくれ、また辛抱強く出来る迄指導してくれます。
また、晶子先生からも、
- 発声する際にブレスをブツブツと切っている
- 単語個別では正しく発音出来ていても会話になると正しくないものがある
- 関係ない所で「r」の音が混じっている
- 「start」など「a:r」と母音を発声した後から「r」がくる様な単語が「ar」と最初から「r」が入った発音になってしまっている
- ストレス・アンストレス部分の境が曖昧で、もう少しストレス部分を溜めて発音した方が良い
- ストレス部分の子音の摩擦音や破裂音などをもっと強調した方が良い
- アンストレス部分ではボトムエリアに落とす
- 母音の「æ」、「a」、「ʌ」の音が安定しない
といような指摘を受けました。以前から指摘されている内容と重複する点が結構あり、やはりそれらが課題なのだと改めて認識することが出来ました。
2.ドクター・D・イングリッシュを受講してみて良かった点・悪かった点
まだ、残り4回ほどトレーニングが残っているのですが、現時点で感じたことを箇条書きにまとめてみました。
良かった点:
枚挙にいとまがないのですが、強調したいのは以下の6点です。
- 英語らしい声になってくる(ボトムエリアの練習をすることで、以前よりも低く響いた声になりました。)
- 英語らしいリズムで話せるようになる(ストレス部分で拍をとり、アンストレス部分を短く小さく発音する練習を続けることで、以前よりも抑揚のついた話し方になりました。)
- 今迄正しいと思い込んでいた間違った発音に気付くことができる(これは、受講して一番良かった点の一つです。正しいと思い込んでいるので誰かに指摘してもらわないと気付きようがありません。)
- ストレス部分の子音が強調される(fの摩擦音などの効率的な発音の仕方を練習することで、以前よりも楽にかつよりはっきりと子音が強調される様になってきました。)
- 実際の会話でも発音改善の効果が出てくる(私は単語個別には正しく発音出来ても、文章になると正しく発音出来ない、或いは会話になると話すのに一生懸命で発音を崩れてしまうという様な状況でした。様々な文章で繰り返し練習することで、これらの問題が少しづつ改善されていったと実感しています。)
- 英語のリンキングについて確りと理解できる(アメリカ英語ですが、Flap T(母音に挟まれたTがDの様に有声化されること等)の様なリンキングのルールを学び練習することで、会話での流暢性やリスニングの聞き取り向上にも効果があったと思います。)
悪かった点:
正直言って、かなり満足しているため悪かった点は特段無いのですが、強いて言えば以下の2点が挙げられます。但し、受講する生徒個々人が対処する問題なので、サービスの質には直接影響しません。
- 費用が少し高い(学生という身分だと10回で5万円+入会金1万円という金額は中々躊躇します。)
- 授業の間隔が1か月程度空いてしまうことがある(人気トレーナーだと予約を纏めて複数取らないと、気付いたらかなり長い期間の予定が埋まってしまい、次回空いているスロットが1か月先になるということが2回ほどありました。)
3.発音のBefore/After
最後に私の発音がドクター・D・イングリッシュの発音トレーニングの受講前後でどの様な変化したのかをご紹介します。(全然上手くないのでかなり恥ずかしいです・・・)
読み上げる課題文は以下の内容です。
Now I’m starting to learn how to pronounce English properly. Because it’s sometimes very difficult for me to catch what foreign people say. I believe that to improve my pronunciation is the key to improve my listening skills as well as my speaking fluency. So here I’m trying my best.
まずはBefore(受講する前)です。
次にAfter(10/20回の受講後)です。
如何でしょうか?Beforeだと、発音がとてもフラットでストレス・アンストレスがはっきりしていません。また、口先だけでゴニョゴニョっと発音している所もあります。リンキングも殆ど上手く出来ていません。それが、Afterだとボトムエリアを意識する、あるいはストレス部分の子音の発声を意識することで、ストレス・アンストレス部分の差異がよりはっきりと浮き出た様に感じます。更に、リンキングも以前よりも確りとスムーズに行われる様に徐々に改善しました。
なお、子音の摩擦音などが弱いという点や、ストレス部分の溜をもっと作った方が良いなど、ご指摘頂いた点をまだ改善しきれていませんが、残りの受講と受講終了後の自主トレーニングで、引き続き改善していければと思います。また、20回目の受講が終了したタイミングで、音声は追加アップロードする予定です。
コロナで日本に一時帰国中のため、私の英語を余り聞き取って貰えなかったクラスメイトに聞き取って貰える様になったかの検証は未だ出来ていませんが、帰国後にほぼ毎日受講しているオンライン英会話の先生からは、発音トレーニングの受講前後を比較すると英語の発音に関する指摘はかなり少なくなり、むしろ褒められることも増えてきたと感じます。それだけでも、受講して良かったなと思えますし、今後の学習継続へのモチベーションアップにもなります。
最後に、前編からお付き合いいただいた英語の発音に悩んでいる読者の方は、体験レッスンもあるそうなので是非一度ドクター・D・イングリッシュの発音トレーニングを受講してみることをお勧めします!
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