今回は社会人も利用可能な海外留学で使える奨学金制度についてまとめました!
今回は社会人でも利用可能な海外留学で使える奨学金制度についてまとめています。留学する上で、一番のネックと言っても過言ではない資金。自費だけでは厳しいという方がまず最初にイメージされる解決策が奨学金だと思います。今回はその実態と利用できる制度、代替手段についてお伝えします。
【目次】
1.海外留学奨学金の実態
2.社会人も利用できる奨学金制度一覧
3.その他の方法
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1.海外留学奨学金の実態
最初に海外留学で利用できる奨学金の実態について確認します。結論から申し上げると、世にある奨学金の殆どは学生向け(高校や大学などの教育機関に在籍している人向け)であり、社会人が会社を退職や休職して留学する場合には殆ど利用することが出来ません。海外留学のエージェントに確認しても同じ様な回答が返ってくると思います。(実際、私が留学前にbeoに確認したときもそうだったので・・・)
学生と比べると主たる収入がある社会人は「自分で貯めてから留学しなさい」ということなのかもしれませんが、学費だけでも最低200万円程度(ビジネススクールや医学系だとこの倍以上)が発生する為、社会人と言えども留学費用を全て貯金で賄えるだけ準備するというのは、結構大変で時間もそれなりかかります。私が英国に留学中に現地の日本人学生会に参加したときも、社会人で留学している人の大半は①官公庁からの派遣留学、②民間企業からの派遣留学の人達が占めていました。文科省がリカレント教育(社会人の学び直し)やグローバル人材の育成を掲げる中、限られた予算の中で当然優先順位を付けているのだと思いますが、給付ではなく貸与型でも良いのでもう少し制度が設けられても良いのかなと思います。
さて、前置きが長くなりましたが、社会人の奨学金はかなり限られておりますがゼロではありません。次のチャプターでご紹介させて頂きます。
2.社会人も利用できる奨学金制度一覧
※制度内容は2020年時点の内容であり、改定される可能性がある点はご留意下さい。
①IELTS奨学金
ブリティッシュ・カウンシルが提供するもので、外形的な条件もそこまで厳しくないです。支給人数は少ないですがダメもとでチャレンジするのはありです!
支給額:30万円
語学力条件:IELTS6.0以上
支給人数:4名
その他条件:
日本在住者
IELTSの提出を要求している大学・大学院への留学予定者
書類審査、面接有り
採用者はIELTS広報大使として一定の広報活動に従事
②フルブライト奨学金
北米に留学する人向けの奨学金です。授業料から生活費や居住費までかなり手厚くサポートされる制度です。但し、手厚いサポートを受けられることからも相当倍率は高い様です。
支給額:
1年目、授業料40,000ドルを上限とし、その他生活費及び居住費等を別途支給。
2年目、1年目の成績や財政援助の必要度合いに応じて25,000ドルを上限に更新可能性有り。
語学力条件:IELTS6.0以上かTOEFL(iBT)80点以上
支給人数:20名程度
その他条件:
a.将来日本の大学または大学附置の研究機関で教職または研究職を志望する日本の大学院在籍者。
b.博士号を持たない日本の大学教員、研究者。
c.社会人として培った経験・知識を大学院レベルの勉強に生かすことのできる者。将来、その経験を日本社会に還元する意思があり、特に優秀な者。
※但し、すでに博士号を取得している者、渡米前もしくは渡米中に日本の大学より博士号を取得予定の者などは対象外。
別途、指定の願書及び英文推薦状3通等の書類提出が必要。書類選考通過後に面接有り。
③チーヴニング奨学金
英国外務省が提供する英国で留学したい社会人向けの制度です。
支給額:1年間の学費、生活費、渡航費、ビザ申請費など
語学力条件:IELTS6.5以上(各スコアで5.5以上)かTOEFL(iBT)79点以上
支給人数:定めなし
その他条件:
最低2,800時間(2年間)の就業経験
別途、英文推薦状2通等の書類提出が必要。書類選考通過後に面接有り。
この他にも、フルブライトやチーヴニング奨学金の様に、各々の国で何等かの奨学金制度や、留学先の大学によっては個別に奨学金制度があります。そちらも併せてご確認するのをお勧めしますが、本当に限られている点はご認識下さい。(ネットで検索する一見、社会人でも利用出来そうな制度はここに掲載した以外にもあるのですが、よくよく応募要項を確認すると大学に在籍していないと応募出来ないなどの制限が課せらています。)
また、奨学金制度への申し込み期限は、実際に留学先の大学へ出願するタイミングよりも半年~1年程度前に設けられていることが殆どです。この点も注意が必要です。(私は見事に応募に間に合いませんでした・・・)
3.その他の方法
奨学金以外の方法で留学資金を調達するのは基本的には難しいです。しかし、有利子ですがJ.Score(ジェイスコア)というソフトバンクとみずほ銀行の合弁会社が提供するAIスコアに基づく個人ローンを用いれば、借入によって資金を調達することも出来ます。(資金使途が原則自由で留学資金にも充てることが可能です。)金利や借入限度額は個々人のAIスコアリングの結果に基づき変わります。奨学金とは異なり、利息も含めた元金を定期的に返済していく必要がありますが、奨学金が利用できずどうしてもという方は検討してみるのもありだと思います。
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