大学院留学-英国ビザ(Tier4 VISA)の申請

今回は英国大学院の留学に必要なTier4 VISAの申請手続きについてご紹介します。

※この情報は私が留学した2019年9月時点のものです。最新情報は英国政府のHPでご自身で必ず確認ください。

イギリスに留学するにあたってビザというのは基本的には必要なものですが、上手く手続き出来ないと取得までにかなり時間がかかってしまう、或いは取得出来ないという可能性もあります。また、Unconditional Offerを受け取るのが遅くなるなどでビザ申請の手続きと授業開始日がタイトな場合は手続きが間に合うのか本当に不安になるものです。

今回は、私の実体験も踏まえた英国留学に必要なTier4 VISAの申請に係る情報を纏めました。これから申請をしようとされる方、同じような境遇で不安を感じている方のお役に少しでもなれば幸いです。

【目次】
1.Tier4 VISAの対象者
2.Tier4 VISAの取得に係る費用
3.Tier4 VISAの申請に必要なもの
4.Tier4 VISA取得までのスケジュール
5.(おまけ)入国審査に必要な書類


【関連記事】
・大学院留学 -イギリスの大学院に留学する際の費用
・UCL大学院留学 -イギリスの大学院受験に必要な準備

 

1.Tier4 VISAの対象者

candidate

正式名称Tier4 General Student VISAに申請できる対象者は以下に大別できます。

  • 6か月以上留学する人
  • 6か月未満留学するが、現地でコースを延長する可能性がある人
  • 18歳以上の人
  • 16∼17歳で語学留学する人
  • 16∼17歳で正規留学する人で学校から発行されるCAS(詳細後述)のビザタイプにTier4 General Student VISAと明記されている場合

※留学時点で結婚されていて、本人だけでなく配偶者や子供を同伴される場合は、Tier4 Dependent VISAというものを申請する必要があります。(留学者本人が12か月以上の大学院レベル以上のコースに留学する場合のみ。)

 

2.Tier4 VISAの取得に係る費用

cost

以下の費用が発生します。しかし、ビザの取得に係る費用は一定期間毎に改定(トレンドとしては増加)されている為、正確な費用については英国政府のHPで直接確認下さい。

◆最低発生する費用
ビザの申請費用:£348
英国政府のHPで申請費用を確認する
NHS保険料:£450
NHSの保険料がいくらかかるかを試算する
小計:£798

◆オプションで選択した場合に発生する費用
優先ビザサービス:30,955円
申請書類チェック:2,500円
宅配サービス:1,800円
スキャン作業の代行:1,800円
申請書入力代行:5,900円
ビザの審査中にパスポートの提出不要:12,000円
コピー:60円/回
申請書類の印刷:70円/回
プレミアムラウンジの利用:13,000円
SMSサービス(携帯電話に進捗状況を通知):260円

◆その他
留学エージェントのビザ申請サポート費用
銀行の通帳等和文の資料を証明書付きで英訳する費用

私自身が申請する際には、太字の優先ビザサービス以外のオプションは選択しませんでした。また、書類をミスして訂正などの追加作業が発生した場合に、留学に間に合わなくなる為、留学エージェントのビザ申請サポートを利用しました。但し、優先ビザサービスもエージェントの申請サポートも、時間に余裕があるならば利用する必要は無かったというのが感想です。

私はBeoに登録していた為、当初デポジットした2万円(留学が決まった際には返金される)を充当して差額の12,400円で申請サポートを受けることが出来ました。これは申請代行してくれる訳ではありませんが、ビザの仕組みなどを熟知している人に記載にあたって質問や作成した書類の内容をチェックしてもらえるというものです。また、画像付きの記入例と説明が纏められた会員ページを閲覧することが出来ます(毎年改定される為、実際の申請画面とは順番や質問が若干異なる)。なお、ビザセンターが提供するオプションにも申請書類チェック(2,500円)というものがありますが、これは提出に必要な書類が全て揃っているかだけを確認してくれるもので、記載されている書類の内容に不備が無いかは一切確認してくれないほぼ意味のないものなので注意が必要です。

 

3.Tier4 VISAの申請に必要なもの

document

VISA申請センターでTier4 VISAを申請する際に必要なものは以下の通りです。

①Mustで必要なもの

  • ビザ申請センターの予約が確認できる書類
  • パスポート(空欄の査証ページが2ページ以上あること、有効期間が6か月以上あること、旧パスポートがある場合は新旧両方提出する(手許にある場合のみ))
  • Document Checklist(必要書類チェックボックスやバーコードの記載がある書類)

②人によっては必要なもの

  •  戸籍全部事項証明書(日本語原本+英文翻訳、18歳未満あるいは家族が同伴する場合)
  • Offer Letter(Pre-Sessional Courseを受講する人の場合)
  • ATAS(Academic Technology Approval Scheme、医学系、獣医学系、物理学系、工学系などの一部のコースに進学する場合)
  • 外国人登録証のコピー(外国籍の場合)
  • 再入国許可書のコピー(外国籍の場合)
  • 財政証明書類原本(審査官より求められた場合に必要)
    • 28日間ルールを満たした通帳もしくは取引明細書
    • 戸籍全部事項証明書(和英、両親の口座を使用した場合)
    • 通帳名義人からの財政支援同意書(両親の口座を使用した場合)
  • 前回留学時の修了証や成績証明書原本(審査官より求められた場合に必要、前年度にFoundation Courseなどを受講していた場合にその修了証や成績証明書の原本を求められる可能性有り)

③(念のためで)準備しておいた方がよいもの

  • パスポートコピー(現在・過去のもの各1枚)
  • CAS(Confirmation of Acceptance for Studies、留学先が発行する受入れ証明書)
  • 学費、Accommodation費用支払いの領収書(支払い済みの場合)
  • 出願書類原本(CASに記載のある書類(最終学歴の成績証明書、卒業証明書、英語スコアなど))

人によって必要な書類が変わることが分かって頂けたかと思いますが、基本的にはパスポートだけあれば大丈夫です。(オンラインでその他の関連書類を全てアップロードする為、私も念のため申請関連書類の原本などを全て持参しましたが、結局パスポートしか提出しませんでした。)また、財政証明書が必要な場合は以下の通りです。私の場合はUCLがTier4 Sponsorだった為、財政証明書の提出は必要がありませんでした。(留学先がTier4 Sponsorか否かはこちらのリストで確認出来ます。)

  1. 日本国籍保有者
    • 進学先のStatusがTier4 Sponsorの場合⇨原則免除(但し、審査官より提出を求められた場合は必要)
    • 進学先のStatusがProbationary Sponsorの場合⇨必要
  2. 日本国籍以外⇨必要

 

4.Tier4 VISA取得までのスケジュール

schedule

英国のTier4 VISAは渡航する3か月前から申請することが出来ます。但し、申請にあたってはCASが必要となる為、留学先の大学よりなるべく早くにCASを発行して貰い余裕を持って手続きに臨めるのが理想です。(私自身は下記の通り全く余裕を持てず、追加でお金も結構かかってしまいました。)

オンラインで英国政府のHPから申請書類をアップロードした後に、ビザ申請センターにパスポート等を持参して申請することになります。大まかな手順は以下の通りとなります。

  1. 留学予定先からUnconditional Offerを受け取りCASを発行して貰う
  2. 英国政府のHPからオンラインで申請(関連書類を全てオンラインでアップロードしビザ申請センターの予約を取ります)
  3. ビザ申請センター(東京と大阪の2か所、東京は新橋駅から徒歩10分位)でパスポートを提出し、指紋登録や顔写真を撮影
  4. マニラでの審査が完了し、パスポートが返却されたとの通知を受け取る
  5. ビザ申請センターでパスポートを受け取る

受付からビザの審査が完了する迄には、通常15営業以内(凡そ3週間)の時間がかかると言われていますが、申請者の多い夏場の繁忙期にはそれ以上かかることもあるそうです。(ネットで検索すると1か月以上かかったという体験談を挙げている方も結構見かけます。)渡航予定日迄に余り時間が無い人は、優先ビザサービス(追加料金:30,955円)を利用することで、3-5営業日以内を目安に短縮することが出来ます。しかし、3-5営業日以内が確約される訳ではなく、優先ビザサービスを使っていない人と比べて優先的に審査処理されるだけなので、繁忙度合いによっては、それ以上かかることも普通にあるそうです。(これまた1か月以上かかった人もいる様です、可哀想・・・)私の場合は、申請日の翌日から起算して、8営業日後にパスポートを受け取ることが出来ました。(想定よりも2営業日程プラスでかかっています。)

参考迄に以下に私が実際に申請までにかかった時間の詳細(一番最初にUCLにオファーを貰ったタイミングから)を明記します。ネットで他の方の体験などを読むと、人に依ってかなり差があることが分かりますが、申請がギリギリになってしまっていて焦っている、或いはIELTSのスコアが未だ取れておらず半ば諦め気味になっている人にとって少しでも希望になれば幸いです笑。(当時私もパスポートが手許に返却されるまではむちゃくちゃ不安でした・・・)

【Tier4 VISAの取得迄にかかった実際のスケジュール】
2019/1/04(金) UCLからConditional Offer(IELTSの必要スコアを提出すれば入学できる)との連絡を受け取る。

~IELTS悪戦苦闘期間①~
2-4月でIELTSを毎月受験するも何れもWritingで必要スコアが取得出来ず。焦って4月中旬にPre-Sessional Course(授業の開始前に1~2か月程度、入学予定の大学が提供する英語の授業を受講し最後に課される試験に合格すればUnconditional Offerになるというコースで、基本的に受講すれば合格するらしいが当然その分で追加の学費と生活費が発生する。)に応募しようとするも既に定員が埋まっている状況。

~IELTS悪戦苦闘期間②~
GW期間中にPlus One Point別記事でも何度か紹介)でIELTSのWritingにフォーカスして特訓開始、かなり手応えを感じる。そのままの勢いでGW明けの週末にIELTSを受験するも、引き続きWritingのスコアが0.5足りず・・・UCLからは8月迄に必要スコアを取得出来ればビザの申請に間に合うとあり、残りの時間とIELSを受験できる回数も限られていることから、未だ正式に入学出来ることが決まっていない中で退職を決意。

~IELTS悪戦苦闘期間③~
6/5から有給消化期間となり自宅で毎日IELTSを勉強。まとめてコンピューターベースの試験が受けられることから、その翌週に韓国でIELTSを受験。手応えを感じるも、やはりWritingで6⇨6.5の壁を超えることが出来ず、また今迄基準をクリア出来ていたSpeakingが6.0に下がってしまうという事態に。それ以降も日・韓でIELTSを受験するも基準点がクリア出来ない。UCLからもスコア提出催促のメールが来る。他大学ではIELTSのスコアが多少不足していてもUnconditional Offerになった例もあるとの記事を目にし、UCLにメールでOverall 7.0以上、Writingを除く科目は6.5以上あり、ReadingやListeningは8~8.5近くあるので何とかこのスコアで代替出来ないかと確認するも、出来ないとの回答を受け取る。最終的にこの期間に受けたIELTSは何と11回。毎日ただの無職になってしまうかもという不安の中、ひたすらWritingの勉強を継続。(こんなことならPre-Sessional Courseに最初から申し込めば良かったととても後悔・・・)

2019/8/01(木) 韓国でIELTSを受験

2019/8/05(月) オンラインで目標スコアが取得出来ていることを確認

2019/8/08(木) 夕方に自宅へスコア原本が郵送され、その日の内にスコアをスキャンし、メールでUCLに共有する。しかし、翌日受け取った返信では、現在込み合っている為、書類を確認してUnconditional Offerを出すまでに10営業日程度がかかること、Unconditional Offerが発出されてから凡そ2-3日後にマイページからダウンロード出来るとの連絡を受ける。CASが無ければVISAの申請に進むことが出来ず、本当に間に合うのかかなり不安になったが、アドミンオフィスのEllieからの「心配しないでまだまだ全然間に合うから。」という励ましを信じて待つことに。

2019/8/28(水) UCLからUnconditional Offerを貰いCASも入手。その日の内に申請書類のドラフトを作成し、Beoに確認依頼。

2019/8/29(木) Beoから確認し問題ないとの返答を受け、その日の内にオンラインで申請。最短で予約できるのが、翌週火曜日の午前中だったので、そこで新橋のビザ申請センターの時間を予約。

2019/9/03(火) 余裕を持って予約した10:00の15分程前にビザ申請センターに到着し、受付番号の紙を貰うも、結局窓口に呼ばれたのは12時過ぎ。(一体何のための予約だったのか?)そこで書類を提出し、また20分位受付で待ち、今度は別室に呼ばれて指紋採取と顔写真撮影を行い終了。(結局終わったのは13時過ぎだった。)渡航日自体がかなり差し迫っていたので、オプションの優先ビザサービスを利用。

2019/9/12(木) 夜(確か21時頃)にメールでVISAが受理されパスポートが返却されたこと、明日以降にいつでも受け取れる旨の連絡を受け取る。

2019/9/13(金)(受取は予約が不要な為、)翌日にすぐに新橋に行き、無事に30日間の入国許可が記されたステッカーが貼られたパスポートとBRPカードの受取りに係るレターを受け取る。この日中にパスポートを受け取れなかった場合は、既に予約しているフライトをキャンセルする必要があったので本当にギリギリで間に合いました笑。

2019/9/16(月) 敬老の日(祝日)
夕方に出発前の最終確認をした所、フライトチケットの氏名を誤って逆に入力していたことに気付く。エクスペディアに連絡するも、航空会社に直接確認するしか無いとの返答がある。祝日で19時を過ぎていた為、予約したポーランド航空の日本のお客様サービスは終了していた為、24時間対応のオンラインチャットから確認した所、ドイツのお客様センターの番号を教えて貰う。(ワルシャワ経由だったからなのか?)電話で確認した所、5,000円で変更出来ると言われ手続き。

2019/9/17(火) 10:15発の便でロンドンに無事出発し、イギリス時間の同日18:10にロンドンシティに到着。

2019/9/20(金) 留学生向けのオリエンテーションに参加し、UCLのキャンパス内にあるBRPカードの受取り場所でカードをピックアップ。

2019/9/23(月) 授業の開始。

 

5.(おまけ)入国審査に必要な書類

immigration

無事に30日間の滞在許可とBRPレターを受け取り、渡英した先の入国審査では以下の書類が必要です。

  1. CAS
  2. 英文残高証明書(Tier4 Sponsorの場合は原則不要ながら求められる場合もあるそうです)
  3. 学費や滞在費の領収書(既に支払っている場合)
  4. 滞在先の明細
  5. 英語力の証明書
  6. 入学審査に使用された書類

私の場合は、28日間ルールを満たす口座を有してはいたのですが、残高証明書を英文翻訳にかける時間が無かったため、またTier4 Sponsorで原則不要ということもあり、英文残高証明書は持っていきませんでした。しかも、自動化ゲートを利用した為、入国審査は受けずにスムーズにイギリスに入国出来ました。(※一部の人は入国審査官による入国印をパスポートに押してもらう必要があります。また、自動化ゲートを利用した場合はBRPカードを現地で受け取る際に、英国に入国したことを証明するもの(航空券の半券)が必要になるので忘れずに持参しましょう。)

 

Tier4 VISAの取得に関しての説明は以上になります。海外留学は出願から渡英するまでに様々書類を準備する必要があり、不安になる方もいるかと思います。しかし、大学から合格まで貰っている状況ならもう後少しの頑張りです。VISAの取得という事務で躓かない様になるべく余裕を持って準備することをお勧めします(自戒の意味も込めて笑)。

◆そもそもの出願にあたって必要な準備はこちらに纏めています!
大学院留学-イギリスの大学院受験に必要な準備

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ABOUTこの記事をかいた人

30代前半の元銀行マンです。(ハンズオン型の)投資家になりたいと考えています。その準備として会社を退職して、2019年9月から英国の大学院(University College London)で1年間Entrepreneurshipについて学びます(遠回りなことしているなと思われるかもしれませんが…)。金融関連や海外大学院留学にあたって得られた知識と、留学期間中に得られた知識の備忘録も兼ねて情報発信していければと思います。 【略歴】私大理系卒(物理学専攻)⇨国立大学大学院卒(社会工学専攻)⇨銀行勤務(M&A、資本政策)⇨グループ証券会社出向(エクイティ・キャピタル・マーケット)⇨英国大学院(MSc. Entrepreneurship専攻)⇨ヤフーギグパートナーの事業プランアドバイザー⇨宇宙系スタートアップのファイナンス担当者(現在)