今回は、Entrepreneurial Financeという授業についてご紹介します。
1.担当講師
以前別の記事で既にご紹介しているProgram DirectorのSimon(https://okablog.xyz/entrepreneurship/ucl/ucl-entrepreneurship/)とItxaso del-Palacioの2人が交互に計10回の講義を担当します。
ItxasoはNotion CapitalというVCの現役のInvestment Directorで、UCLのTeaching Fellow(学費免除の代わりに授業を担当する学生)としてPh.D(Entrepreneurshipのコース)に在学中だそうです。UC BarkeyでMBAを取得した後、Founders Fitというスタートアップが共同創業者を探すのを支援する会社を起業し、個人でもエンジェル投資家としても複数社に投資しています。ロンドンでMicrosoftのCVCで働いた後、現職だそうです。
2.講義の目的
金融のバックグラウンドが無い学生も結構いるので、授業内容は本当に初心者を対象にした内容となっています。
Simonのクラスでは、財務諸表(BS、PL、CF)の読み方、損益分岐点分析、財務分析、予算管理、投資効果の分析、財務モデルの作成について幅広く(恐らく浅く)学ぶこととなります。
Itxasoのクラスでは、スタートアップがVCなどの投資家から資金調達する際のノウハウにフォーカスしており、バリュエーション、デューデリジェンス、事業計画の作り方と投資家への良いピッチの仕方、一般的なタームシートについて扱います。
起業家として、最低限知らなければいけないファイナンスの知識について習得することが目的となります。実在する企業をケーススタディーとして扱うので、抽象的なファイナンスの概念についても具体的なイメージが湧きやすい授業の構成になっています。また、投資家と起業家がそれぞれ1人ずつ来て、授業のケーススタディーとして講義を担当してくれるそうです。
3.課題と評価
ItxasoとSimonから出されるエッセイと期末にある筆記試験で評価されます。個人的には一番楽な授業です。(前提知識があるだけでこんなにも違うのかと感じます。)それでも、イギリスの会計手法や勘定科目がアメリカと異なる部分も結構あるため、勉強にもなっています。(中途半端になってしまってますが、CFAでUS.GAAPとIFRSを勉強した為、イギリス英語の会計用語に結構修正する必要があるなと感じています。)
次回以降は、講義で学んだことについてより詳しくご紹介いたします!
◆次の記事を読む!
コメントを残す